バイオンディップス（2012年生、母リトルディッパー）

バイオンディップス（2012年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「押し目買い」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時14歳）と交配したリトルディッパーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、丸山担によって2,730万円で落札された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月12日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月6日、中5週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のハイヴォルテージに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2015年）

1月11日、中4週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

5月24日、中7週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

7月18日、中7週で迎えた8戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2016年）

2月20日、中8週で迎えた13戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 雨/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のキネオフォルツァに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

5月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月18日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月17日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサトノギャラクシーに9馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2017年）

1月8日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月11日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンヴェイルドに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月29日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中勝春騎手（10戦3勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦3勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に終わった。

6歳（2018年）

8月19日、約8か月の休み明けで迎えた27戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったトーヨーピースから1馬身1/4差の2着となった。

9月17日、中3週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のシークレットパスをクビ差制して1番人気に応えた。

10月14日、中3週で迎えた29戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月25日、中5週で迎えた30戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（2019年）

7月27日、約8か月の休み明けで迎えた31戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月26日、中9週で迎えた33戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内雨/重）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた34戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

8歳（2020年）

1月11日、中5週で迎えた35戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた36戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝3170m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月6日、約4か月の休養明けで迎えた37戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（東京障害芝3100m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。