ナスノフォルテ（2017年生、母ナスノシベリウス）

ナスノフォルテ（2017年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+力強く(音楽用語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時8歳）と交配したナスノシベリウスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業株式会社那須野牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったミヤマザクラにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

9月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

12月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったニーズヘッグに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた6戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4月5日、中8週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のクリノテルチャンに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月25日、中2週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい7着に終わった。

9月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアドアステラを半馬身振り切って久々の一戦を物にした。

11月21日、中8週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

4歳（2021年）

1月23日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

4月4日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

5月23日、中6週で迎えた13戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御在所特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

9月4日、中3週で迎えた15戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの赤倉特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

10月31日、中4週で迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 小雨/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

5歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた19戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの渥美特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

2月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

2022年2月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。