ヤマノウィザード（2011年生、母ランフォザドリーム）

ヤマノウィザード（2011年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋男性の魔術師」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したランフォザドリームが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）高瀬牧場。2014年の青葉賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

12月8日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサウンドシャカラカに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2014年）

2月1日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワールドインパクトをクビ差振り切って2勝目をマークした。

3月2日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

5月3日、中8週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月28日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4歳（2015年）

7月5日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5歳（2016年）

4月24日、約10か月の休み明けで迎えた7戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、中塚睦仁記念特別（高知ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月29日、中4週で迎えた8戦目は、一般A2（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で別府真衣騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた9戦目は、人間万事塞翁が馬特別（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で別府真衣騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり3着に終わった。

7月24日、中5週で迎えた10戦目は、ジュライ特別（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で別府真衣騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた11戦目は、サードニックス特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で別府真衣騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた12戦目は、一般A2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で別府真衣騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

11月13日、中8週で迎えた13戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で別府真衣騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた14戦目は、げに特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で別府真衣騎手（7戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゴーゴーキングに3馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月30日、中2週で迎えた15戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で別府真衣騎手（8戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のティーハウスに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6歳（2017年）

1月25日、中3週で迎えた16戦目は、千両特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で別府真衣騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴィリープに7馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

3月5日、中5週で迎えた17戦目は、土佐あかうし特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で別府真衣騎手（10戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレモンフェイヴァーに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月29日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1-5（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で別府真衣騎手（11戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカフジホークに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、平家の滝特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウカイソンジュに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月17日、中3週で迎えた20戦目は、長沢の滝特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は別府真衣騎手（12戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレモンフェイヴァーに1馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

8月26日、中5週で迎えた21戦目は、一般B4（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で別府真衣騎手（13戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、セイウンアサヒに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中5週で迎えた22戦目は、一般B2（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で別府真衣騎手（14戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のドリームセンスに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月18日、中5週で迎えた23戦目は、吉野川特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で別府真衣騎手（15戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7歳（2018年）

1月1日、中5週で迎えた24戦目は、初夢特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で別府真衣騎手（16戦7勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

1月21日、中2週で迎えた25戦目は、一般A B（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で別府真衣騎手（17戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のニシノオウガイを3/4馬身振り切って制した。

2月18日、中3週で迎えた26戦目は、娘と高知競馬特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で別府真衣騎手（18戦8勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた27戦目は、紗歩一歳誕生日特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で別府真衣騎手（19戦8勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた28戦目は、うふっありがと特別（高知ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で別府真衣騎手（20戦8勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。