ナイトクルーズ（1994年生、母ナイトスパーク）

ナイトクルーズ（1994年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時23歳）と交配したナイトスパークが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回。1997年の忘れな草賞(オープン牝)に勝利した他、1997年の紅梅賞(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（100万×20口）で一口馬主が募集された。

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

6月15日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月6日、中9週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月17日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシアワセをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月1日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

3歳（1997年）

1月7日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したワンダーステラにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月2日、中3週で迎えた9戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

3月15日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（8戦1勝）。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のダイイチシガーに3馬身半の差をつけて2勝目を収める

5月25日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

8月30日、中9週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（10戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、フラワーフェアにクビ差交わされて2着となった。

9月21日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（11戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（12戦2勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（13戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず7着に沈んだ。

4歳（1998年）

1月11日、中7週で迎えた18戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（14戦2勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

11月29日、約10か月半の休養明けで迎えた19戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエスジーブリーズに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月19日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

5歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（15戦2勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた24戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを5馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

3月6日、中1週で迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた26戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。