フラワーフェア（1992年生、母フアイアフラワー）

フラワーフェア（1992年6月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジヤツジアンジエルーチ（当時9歳）と交配したフアイアフラワーが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は1997年の博多ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

4月29日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、4着に入った。

6月3日、中2週で迎えた3戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月11日、連闘で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヨシカツテイオーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月2日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったベストパールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（小倉芝1000m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

8月27日、連闘で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝1000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた10戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のキョウワカリンに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月15日、中1週で迎えた11戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、6着に入り込んだ。

12月3日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

4歳（1996年）

3月30日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた16戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイガバナーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月16日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、逃げるスルスミアピールを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のツキノロマンを半馬身振り切って雨中の混戦を制した。

7月6日、連闘で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったアロハドリームに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月20日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

5歳（1997年）

5月18日、約10か月の休み明けで迎えた22戦目は、5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワイエムテイオーに1馬身半の差をつけて制した。

6月29日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は渡辺薫彦騎手（7戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

7月6日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

8月9日、中4週で迎えた27戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入った。

8月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイトクルーズを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って優勝

9月27日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下のスカイブルーステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた30戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず5着に終わった。

11月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月30日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’97ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた33戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。