ツキノロマン（1992年生、母シヨノロマン）

ツキノロマン（1992年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時17歳）と交配したシヨノロマンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。戦績は、中央平地20戦3勝2着4回。1995年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月6日、デビュー戦はA.ムンロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサイレントハピネスに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、中5週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（1995年）

4月2日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のナカヤマラプソディに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月23日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたイブキニュースター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月21日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の多摩川特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月9日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

4歳（1996年）

6月30日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフラワーフェアを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月21日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（8戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、アグネスタカオーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月18日、中3週で迎えた11戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5歳（1997年）

1月19日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

2月16日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったステッペンウルフにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月15日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショウナンマリーンに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月8日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた18戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の南総特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

6歳（1998年）

1月25日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。