ラインオブキリー（1988年生、母シンメイチドリ）

ラインオブキリー（1988年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のターナボス（当時11歳）と交配したシンメイチドリが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は千曳雅彦。戦績は、中央平地34戦3勝2着5回、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の新発田特別(500万下)。

経歴

デビュー前

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

9月14日、デビュー戦は町田義一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた2戦目は、出口明見騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月2日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口明見騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4歳（1992年）

2月2日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、玉ノ井健志騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のイナリホーザンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月16日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で玉ノ井健志騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったアイテイヒロインに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、連闘で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で玉ノ井健志騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で玉ノ井健志騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

5月17日、中7週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下の新発田特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で玉ノ井健志騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで、最後は2着のマルブツパワフルをハナ差振り切って勝利をモノにする

5歳（1993年）

2月20日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のリーガルバイオに1馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

3月6日、中1週で迎えた10戦目は、成島正規騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた11戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた12戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったオーシャンリバーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月23日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の湘南特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったトキノスピカにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

6月20日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横山義行騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山義行騎手（6戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7月17日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山義行騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたニューリーダー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月31日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山義行騎手（8戦0勝）。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で横山義行騎手（9戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で横山義行騎手（10戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で横山義行騎手（11戦0勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

9月26日、連闘で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で横山義行騎手（12戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

6歳（1994年）

3月19日、約6か月の休み明けで迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で横山義行騎手（13戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で横山義行騎手（14戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で横山義行騎手（15戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、サクラポイントオーにハナ差交わされて2着となった。

5月8日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で横山義行騎手（16戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の湘南特別（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で横山義行騎手（17戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

7月16日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で横山義行騎手（18戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月23日、連闘で迎えた31戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で横山義行騎手（19戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

8月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は21戦連続で横山義行騎手（20戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上900万下の洞爺湖特別（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で横山義行騎手（21戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は23戦連続で横山義行騎手（22戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7歳（1995年）

1月4日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、井上尊紀騎手を鞍上に迎えて、一般A B1（高崎ダート1500m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったエステージェットから3馬身差の2着となった。

1月14日、中0週で迎えた36戦目は、三国峠特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上尊紀騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた37戦目は、一般A1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上尊紀騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。