マルーチ（2009年生、母バランバ）

マルーチ（2009年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オーストラリアの歌手マルーチ・バランバより」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディクタット（当時14歳）と交配したバランバが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地4戦0勝、地方5戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の仲冬賞(C2 16)。

経歴

デビュー前

3歳のとき、ダーレー・ジャパンから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、澤田充秋によって52.5万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

4月7日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

7月15日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

12月8日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 32（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリネンロイヤルを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月15日、連闘で迎えた6戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 34（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のドリームスクリーンに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月30日、中1週で迎えた7戦目は、仲冬賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヨシインゾーンを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

4歳（2013年）

1月19日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイワフランクに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。