アラレタバシル（2021年生、母クサナギノツルギ）

アラレタバシル（2021年5月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「霰たばしる。源実朝の和歌より」。毛色は栗毛。種牡馬のケープブランコ（当時14歳）と交配したクサナギノツルギが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はトラストスリーファーム。2024年の伏竜ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、トラストスリーファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって385万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、福田光博によって418万円で落札された。

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

7月2日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた2戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は野中悠太郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフィリップを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月5日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、2歳1勝クラスのもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したアンモシエラにアタマ差届かず2着となった。

3歳（2024年）

1月7日、中8週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のネオシルバーに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したテーオーパスワードにアタマ差届かず2着となった。

4月27日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で野中悠太郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。