キタサンメール（2007年生、母ユカリ）

キタサンメール（2007年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋郵便」。毛色は栗毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時14歳）と交配したユカリが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は久米和夫。戦績は、中央平地7戦0勝、地方13戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年の（社）埼玉県畜産会長賞(一般C1五)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、久米和夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、米田一彦によって325.5万円で落札された。

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月6日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

9月27日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

3歳（2010年）

8月29日、約9か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の負けじ魂を発揮して諦めることなく走り切り、5着を確保した。

9月4日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

12月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2011年）

1月21日、中5週で馬体重を前走からさらに33kg増やして迎えた9戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳C3（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったボーシュヴァルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中9週で馬体重を前走からさらに15kg減らして迎えた11戦目は、一般C3（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゲイボルグに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月20日、中1週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ポルタマリーナにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月24日、中4週で迎えた13戦目は、一般C2九十（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで突き抜け、最後は2着のライラハリケーンに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月22日、中3週で迎えた14戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く持ち堪えて、最後は2着のラッキーツーに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

8月8日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2五六（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレオアビリティに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月24日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、バラエティシアターに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月1日、連闘で迎えた17戦目は、フェニックス特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

10月7日、中4週で迎えた18戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、シルバーサドル賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、プリティーパインに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定戦のゴイサギ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた20戦目は、（社）埼玉県畜産会長賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のペルレストラーダに1馬身の差をつけて制した。