カイウンカンノン（1988年生、母アンブラッセ）

カイウンカンノン（1988年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時9歳）と交配したアンブラッセが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）コバ牧場。戦績は、中央平地24戦1勝、地方7戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

飯塚好次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

12月2日、デビュー戦は菅原泰夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

3歳（1991年）

4月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコウチポートに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

10月19日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月1日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

4歳（1992年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は水野貴広騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。

2月22日、中5週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月7日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

7月25日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の襟裳特別（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

8月2日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は水野貴広騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

9月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月24日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（7戦0勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた18戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

5歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は水野貴広騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月7日、中5週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（8戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は水野貴広騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

3月28日、連闘で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月18日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

9月7日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、神保忠三騎手を鞍上に迎えて、一般B3ロ（上山ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた26戦目は、一般B2ロ（上山ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で神保忠三騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた27戦目は、一般B2ロ（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で神保忠三騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた28戦目は、一般B3ロ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で神保忠三騎手（3戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったワールドテイオーから約15馬身差の2着となった。

11月1日、中1週で迎えた29戦目は、一般B3イ（上山ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で神保忠三騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、一般B3イ（上山ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で神保忠三騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた31戦目は、一般B3イ（上山ダート1700m 小雪/不良）に出走。鞍上は7戦連続で神保忠三騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。