コウチポート（1988年生、母ラペルスポート）

コウチポート（1988年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のランズダーン（当時8歳）と交配したラペルスポートが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は1993年の東京競馬場開設60周年記念ノベンバーステ(ハンデ)。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

3月2日、デビュー戦は鈴木寿騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったツインターボに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるカイウンカンノンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月20日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木寿騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、イヨスイセイに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木寿騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のレガシーハードに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1992年）

2月23日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木寿騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったヤマニンアルファーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（1993年）

1月9日、約10か月半の休み明けで迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木寿騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったフジミココスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で鈴木寿騎手（7戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウザイナカノシマに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

2月13日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で鈴木寿騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で鈴木寿騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテイクランに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月20日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で鈴木寿騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は12戦連続で鈴木寿騎手（11戦3勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブランドミッシェルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月30日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で鈴木寿騎手（12戦3勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のデュエルオンワードを3/4馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

6月20日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で鈴木寿騎手（13戦4勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

7月11日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は15戦連続で鈴木寿騎手（14戦4勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は16戦連続で鈴木寿騎手（15戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は17戦連続で鈴木寿騎手（16戦4勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

10月23日、中9週で迎えた18戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の東京競馬場開設60周年記念ノベンバーステ（東京芝1600m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のベストダージリンに2馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

12月12日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は鈴木寿騎手（17戦4勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

6歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた21戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（18戦4勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた22戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（19戦4勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた23戦目は、東風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木寿騎手（20戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて6着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた24戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた25戦目は、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は鈴木寿騎手（21戦4勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。