ブランドミッシェル（1989年生、母オーロラシロー）

ブランドミッシェル（1989年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のニシノエトランゼ（当時10歳）と交配したオーロラシローが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地35戦5勝2着3回。1995年の新潟記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石栗龍雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

4月5日、デビュー戦は出口明見騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラクインにクビ差届かず2着となった。

4月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で出口明見騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルルカンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

5月31日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトワノハーデーに1馬身3/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

6月13日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたパーシャンスポット決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（1993年）

1月10日、中5週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた9戦目は、M.ブータン騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93セレブレイションカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の’93中山ヤングジョッキーズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月2日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のコウチポートに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月22日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、6着に入り込んだ。

6月20日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は出口明見騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口明見騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月18日、中7週で迎えた16戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

10月23日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた19戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5歳（1994年）

2月19日、中8週で迎えた20戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた21戦目は、本間忍騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月16日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた25戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月17日、中4週で迎えた27戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

10月30日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラローレルを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

11月27日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

12月25日、中3週で迎えた31戦目は、’94フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

6歳（1995年）

5月27日、約5か月の休み明けで迎えた32戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

7月8日、中5週で迎えた33戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたアプローズシチー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月12日、中4週で迎えた34戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、新潟競馬場開設30周年記念天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のバイタルフォースに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月27日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。