サクラローレル（1991年生、母ローラローラ）

サクラローレル（1991年5月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。1996年にJRA賞年度代表馬及び最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は栃栗毛。種牡馬のRainbow Quest（当時10歳）と交配したローラローラが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地21戦9勝2着5回、海外1戦0勝。1996年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、1996年の有馬記念(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

1月6日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシクレノンヴォルクに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月19日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったタイキブリザードを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキャンドルタイムを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月30日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小島太騎手（5戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小島太騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（7戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、逃げるバースルートを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（8戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたブランドミッシェル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（9戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロスズマルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月18日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハヤテマジシャンに2馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

4歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（11戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールデンアイに2馬身半の差をつけて3連勝で重賞初制覇を果たした。

2月19日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（12戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたハギノリアルキング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（1996年）

3月10日、約13か月の休養明けで迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のジェニュインに1馬身3/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4月21日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のナリタブライアンに2馬身半の差をつけて春の盾を奪取した。

9月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るファッションショーを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3連勝で4つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月27日、中5週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月22日、中7週で迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマーベラスサンデーに2馬身半の差をつけてグランプリホースの称号を掴み取った。

6歳（1997年）

4月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったマヤノトップガンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月14日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のフォワ賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。8着に敗れた。