アプローズシチー（1991年生、母アローウエンデイー）

アプローズシチー（1991年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラロータリー（当時7歳）と交配したアローウエンデイーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は丹羽敏則。戦績は、中央平地23戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の総武ステークス。

経歴

デビュー前

小西登厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

3月5日、デビュー戦は亀山泰延騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は500kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピミエンタを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月17日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で亀山泰延騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で亀山泰延騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシンコウタキオンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月3日、中8週で迎えた5戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

10月15日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は亀山泰延騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’94インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフジミハミルトンに1馬身の差をつけて優勝

4歳（1995年）

1月21日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月12日、中2週で迎えた10戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、’95ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月18日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた13戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブランドミッシェルを半馬身振り切って優勝

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したミラクルドラゴンズに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5歳（1996年）

3月16日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、東風ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

4月14日、中3週で迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラスーパーオーをアタマ差振り切って5勝目をつかんだ。

10月6日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

12月14日、中9週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

6歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた20戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

3月1日、中4週で迎えた21戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は高山太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず16着に敗れた。

6月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は高山太郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。