シルヴァコクピット（1997年生、母パンパードスター）

シルヴァコクピット（1997年1月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSilver Hawk（当時18歳）と交配したパンパードスターが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦4勝2着1回、地方3戦0勝。2000年の毎日杯(G3)に勝利した他、2000年のきさらぎ賞(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月14日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、2着となった。

11月27日、中1週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタヤスサザンカに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月25日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2000年）

1月8日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のツルガオカキセキをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

2月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエリモブライアンをクビ差振り切って初の重賞タイトルをつかんだ。

3月25日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリワードフォコンを半馬身振り切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

12月16日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4歳（2001年）

1月14日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた9戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた12戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

5歳（2002年）

1月14日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、ニューイヤーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

3月9日、連闘で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

4月21日、中5週で迎えた18戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

9月28日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

10月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた21戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた22戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

6歳（2003年）

1月18日、中3週で迎えた23戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

9月15日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた24戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた25戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。

11月3日、中4週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1590m 内回り雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず16着に敗れた。