タヤスサザンカ（1997年生、母ツルオカマーキュリ）

タヤスサザンカ（1997年6月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時5歳）と交配したツルオカマーキュリが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は原田牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

2歳のとき、サラブレッドホールから「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、横瀬寛一によって682.5万円で落札された。

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月7日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月14日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサファイヤコーストを3/4馬身振り切って1位に入線したが、その後3着に降着となった。

11月27日、中1週で迎えた3戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシルヴァコクピットにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月25日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

3歳（2000年）

1月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦の六甲山特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

1月22日、連闘で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

2月20日、連闘で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで懸命に走り抜いたが、ダンツランニングに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のソルデルペルーに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月20日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

6月18日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

6月25日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

4歳（2001年）

9月15日、約15か月の休み明けで迎えた17戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。