サファイヤコースト（1997年生、母リッジフィールド）

サファイヤコースト（1997年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したリッジフィールドが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回。2001年のマーメイドステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月14日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したタヤスサザンカに3/4馬身届かず1着初白星を挙げた。

3歳（2000年）

1月8日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

4月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のカーネーション特別（東京芝1800m 雨/重）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネベニツバキを半馬身振り切って2勝目を収める

9月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダイゼンユウシュウをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月3日、中3週で迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4歳（2001年）

4月14日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、5着を確保した。

5月20日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月5日、中3週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたロードフォレスター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月9日、中4週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。