ジリオン（2010年生、母シャドウキャスター）

ジリオン（2010年2月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「莫大な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時10歳）と交配したシャドウキャスターが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦1勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方9戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤克麿によって2,520万円で落札された。

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

12月22日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は544kg。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

3歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマノワールを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

4月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月10日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（7戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカツラノジュピターに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2014年）

1月11日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた12戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5月25日、中8週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

7月26日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月5日、中9週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

10月18日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

12月21日、中6週で迎えた21戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

5歳（2015年）

1月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

3月15日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に終わった。

4月25日、中5週で迎えた24戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月17日、中7週で迎えた25戦目は、宮下康一騎手を鞍上に迎えて、DASH柳津・福山駅前開設2周年記念特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたブードゥーロア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月1日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下康一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた27戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた28戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた30戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬で買いま賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

10月28日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた32戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大柿一真騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大柿一真騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。