カンムル（2014年生、母ムレイニー）

カンムル（2014年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「川の水（ハングル）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサマーバード（当時8歳）と交配したムレイニーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2017年の戸塚記念(S2)に勝利した他、2017年の埼玉新聞栄冠賞(S3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、Y.Y.BloodStockによって324万円で落札された。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月31日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は430kg。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月13日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた3戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月22日、中6週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリゾネーターを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスプリングフットをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

12月10日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長岡禎仁騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3歳（2017年）

1月18日、中5週で迎えた7戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの’17雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバリスコアに3馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

3月22日、中4週で迎えた9戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5月4日、中5週で迎えた10戦目は、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月10日、連闘で迎えた11戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた12戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

6月30日、中2週で迎えた13戦目は、ムーンビーチ賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

8月11日、中5週で迎えた14戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったブラウンレガートに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月7日、中3週で迎えた15戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキングガンズラングに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月18日、中5週で迎えた16戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート1900m 曇/重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のディアドムスをハナ差振り切って優勝

4歳（2018年）

6月19日、約8か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの短夜賞（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた19戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた20戦目は、千葉ダートマイル（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた21戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（8戦2勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5歳（2019年）

2月6日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、地方重賞の金盃（大井ダート2600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（9戦2勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた23戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（10戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた24戦目は、エイプリル賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

7月31日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（11戦2勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた26戦目は、東京記念トライアル（大井ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（12戦2勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

10月9日、中7週で迎えた27戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（13戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月24日、中1週で迎えた28戦目は、富士見オープンオー（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（14戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったハセノパイロに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月4日、中5週で迎えた29戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

6歳（2020年）

2月5日、中8週で迎えた30戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（15戦2勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた31戦目は、日吉オープン（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（16戦2勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

6月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、短夜賞（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（17戦2勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、カレンカカに交わされて4馬身差の2着となった。

7月16日、中3週で迎えた33戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、中原オープン（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

9月9日、中7週で迎えた34戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、S1の東京記念（大井ダート2400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

7歳（2021年）

2月2日、約5か月の休養明けで迎えた35戦目は、早春賞（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（18戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

2月9日、連闘で迎えた36戦目は、ハンデ戦の駿麗賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（19戦2勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月15日、中8週で迎えた37戦目は、エイプリル賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（20戦2勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた38戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、一般B2三（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイモンジルバに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月11日、連闘で迎えた39戦目は、癒しのミニアルバム「off」発売直前記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイムワンに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月23日、中1週で迎えた40戦目は、薫風特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメジャーシップに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月15日、中2週で迎えた41戦目は、オヤベエース特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田弘治騎手（3戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。