シルクシャープネス（2003年生、母アナボタフォゴ）

シルクシャープネス（2003年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋鋭さ、鮮明さ」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したアナボタフォゴが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,800万円（5.6万×500口）で一口馬主が募集された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

6月10日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったリバプールサウンドを3/4馬身捉え切れず2着となった。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたダブルデュース決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月29日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

9月18日、中6週で迎えた4戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったクロノロジストにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメリフルアスソングに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴールデンペガサスに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月12日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアブソルートダンスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2007年）

4月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

10月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島良太騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたノンコ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中3週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトレドを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

5歳（2008年）

6月22日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（6戦2勝）。13頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

6歳（2009年）

3月1日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた17戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。