スマートムーラン（2019年生、母ルビーレジェンド）

スマートムーラン（2019年4月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+風車(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したルビーレジェンドが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は株式会社スマート。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月30日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

3歳（2022年）

2月6日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

5月8日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイディーズを次元の違う末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

8月21日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

10月9日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、4着に入った。

11月6日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタマモバンケットを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2023年）

1月14日、中9週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

2月25日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月22日、中7週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月2日、中9週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの渡島特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、マナウスに交わされて1馬身差の2着となった。

7月30日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入った。

9月3日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスズカマジェスタをクビ差振り切って3勝目を手にした。

12月17日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

5歳（2024年）

2月17日、中8週で迎えた18戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの小倉城ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

4月27日、中9週で迎えた19戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

2024年5月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。