ファンドリデクター（1985年生、母ムーンストローク）

ファンドリデクター（1985年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時11歳）と交配したムーンストロークが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）設楽牧場。戦績は、中央平地9戦2勝2着2回。1988年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で5着に入った他、1988年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月5日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスーパークリークを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのシクラメン賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバンダムテスコに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3歳（1988年）

2月14日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したマイネルフリッセにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月27日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたオグリキャップ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月8日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。24頭立ての9番人気で20番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入った。

5歳（1990年）

1月7日、約19か月半の休養明けで迎えた7戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた8戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた9戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。