ヤサカリング（1997年生、母ビーマイコンキスタドール）

ヤサカリング（1997年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のビワハヤヒデ（当時7歳）と交配したビーマイコンキスタドールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）若林牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2001年の安房特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

3月4日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は538kg。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスピリットウーマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したハーバーキラリを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

9月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエラボレーションを半馬身振り切ってファンの期待に応えた。

12月9日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

4歳（2001年）

1月7日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアラマサダンサーをハナ差振り切って3勝目を獲得した。

4月28日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

9月29日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、佐藤年毅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は佐藤年毅騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた16戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月23日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。