エスキナンサス（2009年生、母エスティメーション）

エスキナンサス（2009年2月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「観葉植物名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時14歳）と交配したエスティメーションが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年のウインドベル賞(一般C2 C3 ハンデ)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

4月22日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

5月12日、中2週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

7月8日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

8月4日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

9月17日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入った。

12月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したジーカップダイスキにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2013年）

2月11日、中6週で迎えた8戦目は、4歳（浦和ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた9戦目は、4歳（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月3日、中6週で迎えた10戦目は、一般C3一（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のシアーブリスをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

5月29日、中3週で迎えた11戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で楢崎功祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

7月19日、中4週で迎えた13戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のウインドベル賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のファーストバレーをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月9日、中2週で迎えた14戦目は、トロピカルサマー賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月12日、中4週で迎えた15戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のオンワードリベルタに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

10月21日、中5週で迎えた16戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のヤマノギフトに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

11月18日、中3週で迎えた17戦目は、彩の国黒豚賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた18戦目は、川越藩の御蔵米新米収穫記念（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田昂騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた19戦目は、グッドラック賞（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5歳（2014年）

1月15日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2四五（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は張田昂騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

2月18日、中4週で迎えた21戦目は、一般C2四五六（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月31日、中5週で迎えた22戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、春告げる岩手競馬4月5日開幕（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったマイネルヴァルムに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月13日、中1週で迎えた23戦目は、陽春特別（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

4月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、仲春特別（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

5月24日、中3週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた25戦目は、西谷泰宏騎手を鞍上に迎えて、青葉特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞のかきつばた賞（盛岡芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた27戦目は、水無月特別（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞のフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。