アネラノヘア（2011年生、母マイバレンタイン）

アネラノヘア（2011年1月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美しい天使（ハワイ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時12歳）と交配したマイバレンタインが18歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方17戦8勝2着4回。主な勝ち鞍は2017年の大日本プロレスカップ(B2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、山口功一郎によって1,155万円で落札された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

4月27日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したアンジュシュエットにクビ差届かず2着となった。

5月11日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

8月9日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月4日、中7週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では賦性の闘争本能でゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

4歳（2015年）

1月21日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミレシアに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマスカレードマスクに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月3日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアロージェネシスを別次元の末脚で半馬身差し切ってファンの高評価に応えた。

6月14日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

9月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 雨/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したファルコンクロウに半馬身届かず2着となった。

11月29日、中8週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

5歳（2016年）

2月10日、中9週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ如月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月17日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は下原理騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒメカイドウを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月21日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るウォーターチューンを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

8月10日、中2週で迎えた14戦目は、SKNフラッシュ8カップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（5戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2017年）

1月12日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、樹氷特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のダイワジャストに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

1月31日、中2週で迎えた16戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、大日本プロレスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメッサーウイングを上がり1位の末脚で半馬身差し切って7勝目を奪取した。

7月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、大日本プロレスカップ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアグネスハビットに1馬身3/4の差をつけてファンの期待に応えた。

8月2日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（8戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた19戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、ダリア特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったカフジイーグルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中3週で迎えた20戦目は、ブーゲンビレア特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったメモリーサクセスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月13日、中2週で迎えた21戦目は、秋月特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた22戦目は、サフラン特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた23戦目は、古太尽特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したサントノーレにハナ差届かず2着となった。