ヴィクタシア（2009年生、母Toroca）

ヴィクタシア（2009年4月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「Ｖｉｃｔｏｒｙと母母母名の造語」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のBluegrass Cat（当時6歳）と交配したTorocaが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2015年の先斗町特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

2月11日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5月12日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

7月8日、中7週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のヒラボクダッシュをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

10月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

10月20日、中1週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったリュクスメジャーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月1日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2013年）

4月14日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

9月7日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したタイセイマスタングを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

11月3日、中1週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のローレルボルケーノを3/4馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

5歳（2014年）

3月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

4月13日、中5週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴーイングパワーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中2週で迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナンチンノンにアタマ差届かず2着となった。

11月16日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したグランプリナイトにクビ差届かず2着に甘んじた。

6歳（2015年）

1月10日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の天ケ瀬特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたコーリンギデオン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月14日、中6週で迎えた25戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の恵那特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた26戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月2日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月22日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の先斗町特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のアレットをアタマ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月6日、中1週で迎えた30戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。