パライバトルマリン（2020年生、母Private Jet）

パライバトルマリン（2020年3月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「希少価値のあるトルマリン」。毛色は鹿毛。種牡馬のMalibu Moon（当時23歳）と交配したPrivate Jetが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年の関東オークス(牝Jpn2)に勝利した他、2023年のブリーダーズゴールドカップ(牝Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

10月30日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトルズイーガーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2023年）

1月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のブライアンセンスをハナ差振り切って制した。

6月14日、中7週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクレメダンジュに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月17日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったテリオスベルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月29日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2024年）

1月28日、中8週で迎えた7戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月7日、中9週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。