ツルマルガイセン（1994年生、母エプソムガール）

ツルマルガイセン（1994年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時19歳）と交配したエプソムガールが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着7回、地方2戦0勝。1998年の中日新聞杯(G3)に勝利した他、1998年のカブトヤマ記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月23日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたリュバンドール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた2戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンオークリーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月11日、中6週で迎えた7戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したテイエムトッキューを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月22日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルマースをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

11月9日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトニーザグレートに2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

12月7日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4歳（1998年）

1月11日、中4週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたケイワンバイキング決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

1月31日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したヤクモレインボーにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月28日、中3週で迎えた14戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテイエムオオアラシをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

4月18日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（9戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったサイレンススズカに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中6週で迎えた16戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（10戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

7月26日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（11戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた18戦目は、G3の小倉記念（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（12戦4勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したテイエムオオアラシにハナ差届かず2着となった。

9月13日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋亮騎手（13戦4勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高橋亮騎手（14戦4勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスノーエンデバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

11月28日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で高橋亮騎手（15戦5勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（1999年）

3月7日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で高橋亮騎手（16戦5勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったシンカイウンにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

4月17日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で高橋亮騎手（17戦5勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で高橋亮騎手（18戦5勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた25戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で高橋亮騎手（19戦5勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

7月25日、中6週で迎えた26戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた27戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（20戦5勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

6歳（2000年）

4月15日、約7か月の休み明けで迎えた29戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（21戦5勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた30戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（22戦5勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（23戦5勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた32戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた33戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

10月25日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、新千歳特別（門別ダート2000m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた35戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米川昇騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。11着に敗れた。