ブランボヌール（2013年生、母ルシュクル）

ブランボヌール（2013年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「白い幸福（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したルシュクルが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地12戦3勝。2015年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2016年のキーンランドカップ(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

6月27日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は436kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメジェルダをクビ差振り切って初白星を挙げた。

7月26日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメジャータイフーンに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月13日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2016年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張り、最後はハクサンルドルフと並んで6着同着となった。

8月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュウジを上がり3位の末脚で半馬身差し切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月2日、中4週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

4歳（2017年）

1月29日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

6月18日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月27日、中9週で迎えた12戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。