シュウジ（2013年生、母カストリア）

シュウジ（2013年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時10歳）と交配したカストリアが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は浜本牧場。2016年の阪神カップ(G2)に勝利した他、2016年のスプリンターズステークス(G1)で4着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月4日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドカーペットに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマテラアリオンに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月6日、中5週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサイモンゼーレに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、エアスピネルに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3歳（2016年）

3月19日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

5月8日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた8戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したソルヴェイグにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月28日、中9週で迎えた9戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ブランボヌールに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月2日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

12月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイスラボニータをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4歳（2017年）

2月26日、中8週で迎えた12戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

8月27日、中9週で迎えた15戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に敗れた。

5歳（2018年）

1月14日、中2週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったダノンプラチナにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月10日、中3週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた21戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月12日、中8週で迎えた22戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月2日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた24戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

6歳（2019年）

3月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインオスカーに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

4月14日、中3週で迎えた26戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月6日、中7週で迎えた27戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた29戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

9月21日、中1週で迎えた30戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた32戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

12月21日、中1週で迎えた33戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

7歳（2020年）

1月19日、中3週で迎えた34戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた36戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた37戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したサクセスエナジーを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

12月13日、約7か月半の休み明けで迎えた38戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた39戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8歳（2021年）

1月17日、中2週で迎えた40戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は三浦皇成騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、最後はロードラズライトと並んで3着同着となった。

8月29日、約7か月半の休養明けで迎えた41戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。