アトリエ（2012年生、母フォーティカラーズ）

アトリエ（2012年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「画家の工房（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時7歳）と交配したフォーティカラーズが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地8戦0勝2着1回、地方7戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の根室さんま祭り賞(一般C33 C41)。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月26日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。馬体重は438kg。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マイネルグルマンにクビ差交わされて2着となった。

9月7日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

12月6日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 小雪/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて17着に敗れた。

3歳（2015年）

2月7日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

5月9日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月5日、中7週で迎えた7戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた8戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、浦河町ショシベツの滝賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

8月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C33 C41（門別ダート1000m 曇/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

9月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C33 C41（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、フロイラインシチーに半馬身交わされて2着となった。

9月17日、中1週で迎えた11戦目は、根室さんま祭り賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松井伸也騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のキングパイロに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、よい食笑味ちゃん特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C23 C31（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松井伸也騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた14戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、香箱がに賞（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒロスマイルに6馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（2016年）

5月21日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。