フロイラインシチー（2012年生、母ゴールドプライシズライジング）

フロイラインシチー（2012年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「お嬢さん（独）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時20歳）と交配したゴールドプライシズライジングが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地11戦0勝、地方14戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の芳醇なワインの産地そらち特別(一般C22 C31)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,200万円（2.4万×500口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月26日、デビュー戦はM.エスポジート騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月18日、中5週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

12月7日、中6週で迎えた4戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

3歳（2015年）

1月31日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

3月22日、中6週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた9戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 雨/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた10戦目は、静内川賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C4-3（門別ダート1200m 曇/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードエスペランサを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上C4-2（門別ダート1200m 曇/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグエンザップを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

9月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C33 C41（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で黒沢愛斗騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアトリエを半馬身差し切ってファンの高評価に応えた。

9月16日、中1週で迎えた14戦目は、優駿の里「安平町チーズ」特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で黒沢愛斗騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサトノギャラクシーをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月24日、連闘で迎えた15戦目は、芳醇なワインの産地そらち特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で黒沢愛斗騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマコーミックに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月6日、中1週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、JAにいかっぷピーマン特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で黒沢愛斗騎手（7戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月20日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、JAしずない万馬券特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で黒沢愛斗騎手（8戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、北海道新幹線×nittan特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で黒沢愛斗騎手（9戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したアンジュデトワールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月27日、中7週で迎えた19戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

4歳（2016年）

2月21日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

2月28日、連闘で迎えた21戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

9月6日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、ヤングジェネレーションカップ（門別ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた23戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、アポイ岳ジオパーク特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた24戦目は、新冠町軽種馬生産振興会特別2（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた25戦目は、やきとりの一平特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。