ダービーフィズ（2010年生、母マンハッタンフィズ）

ダービーフィズ（2010年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カクテル名」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時12歳）と交配したマンハッタンフィズが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地36戦5勝2着4回。2013年のセントライト記念(G2)で2着に入った他、2015年の函館記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月7日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したサトノネプチューンにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキネオストロングに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3歳（2013年）

1月20日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤスピカに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

3月3日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

4月27日、中7週で迎えた6戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

6月30日、中8週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

8月3日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月17日、中5週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったユールシンギングにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

10月20日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

12月14日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

4歳（2014年）

1月26日、中5週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

3月29日、中8週で迎えた13戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月7日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したサムソンズプライドにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月9日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

10月26日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したラングレーにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月22日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2015年）

1月17日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンアロンジーをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

4月11日、中8週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（11戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアトムを半馬身振り切って4勝目を奪取した。

5月31日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（12戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

7月19日、中6週で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハギノハイブリッドをアタマ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

8月23日、中4週で迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

11月1日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた28戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた29戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

6歳（2016年）

1月17日、中2週で迎えた30戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

5月8日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた32戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

7月17日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

8月21日、中4週で迎えた34戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

10月16日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

11月13日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた36戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（8戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。