イイデサターン（1988年生、母シヤダイホープ）

イイデサターン（1988年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したシヤダイホープが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地15戦4勝2着2回。1991年の毎日杯(G3)に勝利した他、1991年のすみれステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月10日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサイキョウボーイを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

12月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のエリカ賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルブツフォードに3馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月23日、中1週で迎えた4戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、トウカイテイオーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

3歳（1991年）

1月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったトウカイテイオーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスタースペインをハナ差振り切って3勝目を手に入れた。

3月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクセイシプレーを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

4月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（7戦4勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（9戦4勝）。20頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

6月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

10月13日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

11月3日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（1992年）

10月31日、約12か月の休養明けで迎えた15戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず13着に終わった。