エメラルドミスト（2005年生、母グリーンスプレーマ）

エメラルドミスト（2005年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カクテル名」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時12歳）と交配したグリーンスプレーマが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田ファーム。戦績は、中央平地20戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、恵比寿興業那須野牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノーザンファームによって1,260万円で落札された。

キャロットクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

5月10日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

7月19日、中9週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のディアカルテットに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月27日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

8月30日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

4歳（2009年）

5月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

7月18日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

8月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月26日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月24日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（5戦1勝）。17頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

5歳（2010年）

3月13日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

5月23日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

8月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したビッグウィークを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

8月28日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

6歳（2011年）

3月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネアロマをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

3月27日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（9戦2勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。