レッドヴェロシティ（2018年生、母トップモーション）

レッドヴェロシティ（2018年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+速力。スピード溢れる走りを期待」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワールドエース（当時9歳）と交配したトップモーションが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の青葉賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、鬼塚義臣によって2,916万円で落札された。

東京サラブレッドクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

7月5日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/重）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月6日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月3日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のタイセイコマンドに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2021年）

1月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

2月27日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマカオンドールに1馬身1/4の差をつけて制した。

5月1日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

7月10日、中9週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの駒ケ岳特別（函館芝2600m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、アラタに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、中9週で迎えた8戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

12月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたコーストライン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

2月12日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったトゥーフェイスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のプレイリードリームをクビ差振り切って雨下の混戦を制した。

6月11日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた14戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの尼崎ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2023年）

10月9日、約11か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切ったが、5着に終わった。

12月10日、中8週で迎えた16戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

6歳（2024年）

2月3日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのジャパンカップ2023年ロンジンワールドベストレース受賞記念（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

4月14日、中9週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムドゥラメンテカップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。