モガミオージー（1986年生、母ナスフブキ）

モガミオージー（1986年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青毛。種牡馬のフアルコン（当時22歳）と交配したナスフブキが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は福島県、生産者は松本泰。戦績は、中央平地23戦2勝2着4回。1989年のフローラステークス(オープン牝)で2着に入った他、1988年のすずかけステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

10月15日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のフソウハクウンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下のきんせんか賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、コクサイロイヤルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、中3週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず3着に敗れた。

3歳（1989年）

1月5日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったサクラメグミに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳400万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キオイドリームに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4月2日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の米山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

8月26日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた9戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の岩谷特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた10戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4歳（1990年）

5月4日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた12戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関野弘行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で関野弘行騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のポットカラミティーに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月5日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の米山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

8月19日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたカオリプリンセス決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月13日、中2週で迎えた20戦目は、玉ノ井健志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1600m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は関野弘行騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

5歳（1991年）

4月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた23戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。