ヴォワドランジュ（2009年生、母ハートフルボイス）

ヴォワドランジュ（2009年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「天使の声（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時12歳）と交配したハートフルボイスが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地10戦0勝2着1回、地方9戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年のハナミヅキ賞(一般C2 牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田スタッドから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月3日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

3歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒノクニリョジョウにクビ差届かず2着となった。

2月18日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

5月6日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6月17日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月9日、中6週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の一般C2（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウノエレガンスに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月6日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、晩秋特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったトーセンストーリーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中5週で馬体重を前走から24kg絞って迎えた13戦目は、ジョイホース横浜賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

4歳（2013年）

1月4日、中2週で迎えた14戦目は、門松特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた15戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、2013春川崎ジョッキーズカップ（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2013 5ツ星お米マイスター賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月21日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のハナミヅキ賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマシェリーアンジュを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

6月12日、中2週で迎えた18戦目は、水無月特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシェイドトゥウイン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月22日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。