ビービーサレンダー（2013年生、母ビービーバーニング）

ビービーサレンダー（2013年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋放棄する」。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時8歳）と交配したビービーバーニングが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。主な勝ち鞍は2018年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月11日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月18日、連闘で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスティルプリンスを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた6戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたスリラーインマニラ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月26日、中2週で迎えた7戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルサケガシラを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

3歳（2016年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月15日、中8週で迎えた9戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で伊藤工真騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

9月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤工真騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたヒカリマサムネ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月2日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で伊藤工真騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で伊藤工真騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4歳（2017年）

1月14日、中3週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパッシングブリーズを半馬身振り切って勝利をモノにする

3月25日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月14日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

8月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

9月18日、中5週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

12月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したレレマーマを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

5歳（2018年）

1月8日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月11日、中8週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた23戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のペイシャバラードに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月2日、中7週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

9月9日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

10月21日、中5週で迎えた26戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月27日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

12月8日、中5週で迎えた28戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

6歳（2019年）

1月12日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

3月23日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

4月13日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

9月8日、約5か月の休養明けで迎えた32戦目は、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

2019年11月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。