ナニワビクトリー（1999年生、母ニッポーダイリン）

ナニワビクトリー（1999年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時7歳）と交配したニッポーダイリンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）アイオイファーム。戦績は、中央平地31戦6勝2着3回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の安芸ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、藤村良から「プレミア2歳トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、林儀信によって2,362.5万円で落札された。

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月3日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

11月10日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のエリーナに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3歳（2002年）

1月12日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、エクススペシャルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

9月28日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のインターアプローズを半馬身振り切って2勝目を手にした。

11月16日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

12月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

4歳（2003年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のディープインサイドに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた16戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

11月30日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2004年）

1月11日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のエクススペシャルに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月8日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ワンモアバンクオンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月14日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（11戦4勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（12戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（13戦4勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のエンドアピールに3馬身半の差をつけて5勝目を収める

4月24日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（14戦5勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた25戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月12日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（15戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、トップジャンボにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月3日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（16戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のエイシンブーンをクビ差振り切って優勝

6歳（2005年）

4月16日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた30戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた31戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

12月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月24日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。