バシレウスシチー（2019年生、母ダッシャーレーヌ）

バシレウスシチー（2019年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王様(ギリシャ語)+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のビッグアーサー（当時8歳）と交配したダッシャーレーヌが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。主な勝ち鞍は2023年の4歳以上C2二。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,000万円（2万×500口）で一口馬主が募集された。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

6月26日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2023年）

1月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた2戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、C2二4歳以上（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上C2二（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカールグリンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月9日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウィステリアダディに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上C1（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、エキゾチックルナに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C2（園田ダート820m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のサンライズプライドをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月12日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、河原田菜々騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したスカプラリオにクビ差届かず2着となった。

12月9日、中3週で迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

5歳（2024年）

1月13日、中4週で迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

1月21日、連闘で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの八幡特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

2月17日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河原田菜々騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

2022年11月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。