アムールリッチ（2003年生、母ペキンローズ）

アムールリッチ（2003年5月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「愛（仏）＋裕福な」。毛色は芦毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時16歳）と交配したペキンローズが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大野牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、地方15戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の麻生特別(一般D1-3)。

経歴

デビュー前

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月23日、デビュー戦は石神深一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は412kg。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず最後はアイアムマイネルと並んで8着同着となった。

8月20日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（2006年）

3月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

4月15日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた5戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた7戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

8月12日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は石神深一騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。17着に敗れた。

10月4日、中7週で馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、一般D2-4（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマルハツクイーンに9馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月26日、中2週で迎えた10戦目は、新冠町軽種馬生産振興会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アクシスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、麻生特別（札幌(地)ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジョウノハイライトに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2007年）

4月19日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、川島雅人騎手を鞍上に迎えて、一般D1-1（門別ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

4月26日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、上湧別町チューリュプフェア賞（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島雅人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた14戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般D1-2（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、浅沼傑騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた16戦目は、森田直哉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

9月30日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上C1-7（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森田直哉騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上C1-8（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森田直哉騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上C1-8（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森田直哉騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリッタービコーを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

5歳（2008年）

1月4日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森田直哉騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトモトモトカチを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

1月19日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森田直哉騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

3月1日、中5週で迎えた22戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。