パイグリン（2012年生、母パイアン）

パイグリン（2012年3月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名より＋はにかむ」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時18歳）と交配したパイアンが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方32戦4勝2着10回。主な勝ち鞍は2016年の大地記念盃(一般C3-5)。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月29日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3歳（2015年）

2月8日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月17日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた5戦目は、吉本隆記騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月6日、連闘で迎えた6戦目は、3歳（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉本隆記騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったリワードセロンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

9月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉本隆記騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったクレスタランに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月12日、中2週で迎えた8戦目は、一般C3 15（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉本隆記騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月17日、連闘で迎えた9戦目は、一般C3ハ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉本隆記騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のノーザンハリアーに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月25日、連闘で迎えた10戦目は、一般C3 14（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉本隆記騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンジェルブを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

11月7日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3-10（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉本隆記騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセンノレイダースに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月14日、連闘で迎えた12戦目は、福山競馬記念特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で吉本隆記騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビバナポリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

11月22日、連闘で迎えた13戦目は、一般C3-9（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で吉本隆記騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビバナポリに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた14戦目は、しまね産和牛肉特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は10戦連続で吉本隆記騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、シュクル&ブーケ特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で吉本隆記騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2016年）

1月11日、中1週で迎えた16戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉本隆記騎手（11戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

1月20日、連闘で迎えた17戦目は、楽天競馬特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で吉本隆記騎手（12戦3勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

1月27日、連闘で迎えた18戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で吉本隆記騎手（13戦3勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオレンジウォークに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月10日、中1週で迎えた19戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で吉本隆記騎手（14戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

2月17日、連闘で迎えた20戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で吉本隆記騎手（15戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように急駛したが、逃げるサンハンプトンにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月24日、連闘で迎えた21戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は17戦連続で吉本隆記騎手（16戦3勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた22戦目は、大地記念盃（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は18戦連続で吉本隆記騎手（17戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のロングトレイルに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月21日、連闘で迎えた23戦目は、牧野植物園特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は19戦連続で吉本隆記騎手（18戦4勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた24戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、いたどりの炒め煮特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

4月10日、連闘で迎えた25戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、一般C2ハ C3ハ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったキューバンボーイに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月16日、連闘で迎えた26戦目は、一般C2-6（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で上田将司騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2-9（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で上田将司騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた28戦目は、クスノキ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉本隆記騎手（19戦4勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた29戦目は、ぺい本卦帰り特別（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は上田将司騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ドヴェルグにクビ差交わされて2着となった。

6月18日、中1週で迎えた30戦目は、窪川ポーク特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で上田将司騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、リガドールに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた31戦目は、土佐金魚特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は吉本隆記騎手（20戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた32戦目は、一般C2-6（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉本隆記騎手（21戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた33戦目は、嬉勝則騎手を鞍上に迎えて、一般C2-7（高知ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた34戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、エノコログサ特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

9月10日、連闘で迎えた35戦目は、伊尾木洞のシダ群落特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したホンマカイナを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月24日、中1週で迎えた36戦目は、北川村モネの庭特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は上田将司騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。