テイエムクイーン（2017年生、母クイーンオブトロイ）

テイエムクイーン（2017年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したクイーンオブトロイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は北星村田牧場。主な勝ち鞍は2019年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のワンダーカムラングをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2020年）

4月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（4戦1勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスのあずさ賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で国分恭介騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で国分恭介騎手（6戦1勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた9戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

4歳（2021年）

1月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた14戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

6月6日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（10戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

6月27日、中2週で迎えた16戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月21日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（11戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（12戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

2021年12月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5歳（2022年）

1月1日、中3週で迎えた19戦目は、友森翔太郎騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

1月19日、中2週で迎えた20戦目は、おぼろ雲特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、キミョウキテレツに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた21戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で友森翔太郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた22戦目は、深澤杏花騎手を鞍上に迎えて、レディスジョッキーズシリーズ名古屋第1戦（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた23戦目は、アルレシャ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は友森翔太郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4月11日、中4週で迎えた24戦目は、一般B3（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマチョウヴォイスを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

デビュー前

5歳のとき、日高テイエム牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、丹羽裕正によって110万円で落札された。

竹之下昭憲厩舎（愛知）へ入厩。

4月20日、デビュー戦は友森翔太郎騎手を鞍上に据えて、うしかい座特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての6番ゲートからスタート。出走取消となった。

5月3日、中2週で迎えた25戦目は、おうし座特別（名古屋ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で友森翔太郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた26戦目は、ふたご座特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で友森翔太郎騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた27戦目は、アルフェラッツ特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で友森翔太郎騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた28戦目は、かに座特別（名古屋ダート2000m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で友森翔太郎騎手（8戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた29戦目は、おおぐま座特別（名古屋ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で友森翔太郎騎手（9戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。