アサキチ（1988年生、母ペルシアンテール）

アサキチ（1988年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時15歳）と交配したペルシアンテールが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地38戦2勝2着4回。1991年の京都4歳特別(G3)で3着に入った他、1991年の若葉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月17日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエルサルバドールを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

12月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下のさざんか賞（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（1991年）

1月27日、中4週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた8戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝2000m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3月3日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったトウカイテイオーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月14日、中3週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月5日、連闘で迎えた13戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハツノサルーラをアタマ差振り切って2勝目を掴み取った。

9月7日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下のながつき賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた16戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた20戦目は、S.ダイ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた22戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた23戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

2月23日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた25戦目は、L.キャシディ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’92セレブレイションカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

8月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

8月16日、連闘で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた31戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の河口湖特別（東京芝2300m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシンヨウヒカルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月29日、連闘で迎えた33戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったスエヒロプリンスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

12月19日、連闘で迎えた35戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5歳（1993年）

1月31日、中5週で迎えた36戦目は、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（6戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

2月7日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケースバイケースにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月21日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた38戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。