パティオ（2008年生、母ローブモンタント）

パティオ（2008年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「中庭（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキャプテンスティーヴ（当時11歳）と交配したローブモンタントが18歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は村山光弘。戦績は、中央平地16戦1勝2着1回、地方29戦5勝2着1回。2010年のひまわり賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村山光弘から「九州1歳市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって273万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山本武司によって682.5万円で落札された。

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

6月19日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた3戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮し、3着に入った。

8月14日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のコウエイライトに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

8月28日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったテイエムキューバに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴来直人騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた7戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴来直人騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

3歳（2011年）

2月17日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのたんぽぽ賞（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月5日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた9戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

4月2日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、3歳500万下の芝桜賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下のドラセナ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた12戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月31日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では決め手が足りず17着に終わった。

10月16日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。

4歳（2012年）

4月8日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（6戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

6月1日、中5週で迎えた18戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、北山湖特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた19戦目は、遠賀川特別（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7月28日、中3週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた21戦目は、大村湾特別（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月15日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、霧島賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた23戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、池田湖特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた24戦目は、志布志湾特別（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた25戦目は、五ヶ瀬川特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大澤誠志郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた26戦目は、小山紗知伽騎手を鞍上に迎えて、緑川特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた27戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、玄界灘特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた28戦目は、菊池川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は大澤誠志郎騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた29戦目は、日向灘特別（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（4戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5歳（2013年）

1月4日、中2週で迎えた30戦目は、有明海特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大澤誠志郎騎手（5戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた31戦目は、地方重賞の球磨川賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大澤誠志郎騎手（6戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた32戦目は、地方重賞の唐津湾賞（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で大澤誠志郎騎手（7戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の嘉瀬川賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大澤誠志郎騎手（8戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

3月23日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた34戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C2十（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノイエジールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月6日、中1週で馬体重を前走からさらに17kg減らして迎えた35戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールデンハルサヤを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

4月20日、中1週で迎えた36戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラオルフェウスに約10馬身の大差をつけて勝利を手中に収めた。

5月5日、中1週で迎えた37戦目は、一般C2六（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のバーニングジールをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

5月13日、連闘で迎えた38戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のプロヴォカーレに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月9日、中3週で迎えた39戦目は、一般C1五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライティアピースを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月7日、中3週で迎えた40戦目は、一般C1一（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた41戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、洋野町種市サーフィンレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

9月29日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた42戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（5戦4勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた43戦目は、グルージャ盛岡賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（6戦4勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた44戦目は、映画の街もりおかレース（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（7戦4勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた45戦目は、ワタツミライトレース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。