トーワトリプル（1986年生、母シゲノカレラ）

Towa Triple

1986.05.01

トーワトリプル（1986年5月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサーペンフロ（当時15歳）と交配したシゲノカレラが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地10戦4勝2着1回。1990年の日経新春杯(G2)に勝利した他、1989年のNHK杯(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

1月5日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったロータリーショウリに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

1月15日、中0週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

2月19日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリアルバースデーに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリアルバースデーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月7日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦2勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリアルバースデーを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

5月28日、中2週で迎えた7戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。24頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月2日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（6戦3勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

4歳（1990年）

1月21日、中6週で迎えた9戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（7戦3勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤエノムテキを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月10日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（8戦4勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。