アザブジュウバン（2014年生、母ピサノジュバン）

アザブジュウバン（2014年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のタートルボウル（当時12歳）と交配したピサノジュバンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方12戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2018年の桃花特別(一般C13ロ)。

経歴

デビュー前

3歳のとき、市川義美ホールディングスから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、JPN技研によって88.56万円で落札された。

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

3月11日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は468kg。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

6月11日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた4戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

12月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から25kg減らして迎えた6戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、一般C25（笠松ダート1400m 雪/不良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

4歳（2018年）

1月9日、中1週で迎えた7戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚研司騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた8戦目は、向日葵・ゆき☆お誕生日記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚研司騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るプラネットナインを豪快な末脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

2月6日、中1週で迎えた9戦目は、如月特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚研司騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた10戦目は、一般C21（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚研司騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアモーレを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

3月8日、中1週で迎えた11戦目は、桃花特別（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で大塚研司騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスターフウジンを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、マックル賞（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた13戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、一般C9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた14戦目は、ザク笠松出陣記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚研司騎手（6戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、スマートリンクに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた15戦目は、一般C9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚研司騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のココティエに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

6月1日、中2週で迎えた16戦目は、屋形船特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚研司騎手（8戦4勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシュパーガに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月15日、中1週で迎えた17戦目は、人生観光三田雄二誕生記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚研司騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。