イイデライナー（1991年生、母カリスタエスパー）

イイデライナー（1991年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のメリーナイス（当時7歳）と交配したカリスタエスパーが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回、中央障害1戦0勝。1994年の京都4歳特別(G3)に勝利した他、1994年のきさらぎ賞(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月6日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したウエストサンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウユウレイラに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

3歳（1994年）

1月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったナムラコクオーにねじ伏せられて7馬身差の2着となった。

2月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したサムソンビッグにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3月6日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（7戦1勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の京都4歳特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバンブーフェリーニを半馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

5月29日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（9戦2勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（10戦2勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月23日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた15戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

4歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（11戦2勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

1月28日、中2週で迎えた17戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた18戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（12戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（13戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

12月10日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

5歳（1996年）

8月4日、約8か月の休み明けで迎えた22戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた24戦目は、漁火ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

6歳（1997年）

1月12日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤井正輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場なく16着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた26戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた27戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

6月21日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。